婿殿の夢
最近うちの婿殿の様子がおかしい。
婿殿は当時勤めていた会社を辞めて、うちの家業についてくれた。
それはとてもよくある話なのだけど、その辞めた会社が数年で上場し急成長してしまった。
そして婿殿が憧れる一等地のビルにオフィスを移された。
残ってた社員さんの中には株を売って退職し、〇千〇を手にした方もいるそうで。
婿殿にすれば逃がした魚が大きすぎて、感情の抑制が効かなくなってしまった。
婿殿の夢は大金持ちになって、いい車に乗り有り余る小遣いを持つことなんだそう。
なので家族で車で出掛けても、横をいい車が走ると突然に不機嫌になってしまうそうで。
中々女性には理解し難い感覚なのだけど、まあ30代男子の夢なのでしょう。
人の価値観はそれぞれなので、全くそれを否定も批判も致しません。
ただ、うちの家業でそれは何とも難しい、と思う。
とてもお願いしてきてもらったので、婿殿の人生を変えてしまった⁈
という罪悪感もあり、また娘の板を外してやりたいという思いもあり。
勧誘した我が夫はどんな思いなのだろう?とか。
冷蔵庫の冷凍室には皆で食べようと、ふるさと納税を利用して買ったちょっといいお肉。
このお肉どうしよう?見るたびに心にさざ波がたつ今日この頃。